書誌事項
- タイトル別名
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- Successful Conservative Treatment for Portal Venous Gas Following Pancreaticoduodenectomy
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説明
症例は71歳,男性。前医で閉塞性黄疸に対しPTBDを施行され,精査加療目的で入院した。精査の結果,下部胆管癌と診断され,膵頭十二指腸切除術を施行した。術後11日目に,発熱と嘔吐を認めた。腹膜刺激症状やアシドーシスは認められなかった。腹部US検査では門脈内を移動する高輝度エコー,CT検査では,肝内末梢に樹枝状の透亮像および胃拡張や胃壁内気腫を認めた。胃内圧上昇による門脈ガス血症と診断した。全身状態は安定していたため,胃内減圧と抗菌薬投与で保存的加療を行った。翌日には,門脈ガス血症は消失し,1週間後に経口摂取を開始した。その後,経過は良好であった。膵頭十二指腸切除術後に門脈ガス血症をきたし,保存的加療にて軽快した1例を経験したので報告する。
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 32 (6), 1083-1086, 2012
日本腹部救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204735773696
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- NII論文ID
- 10031165301
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- NII書誌ID
- AN10426469
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可