膣式子宮全摘術後に2度の膣断端離開により小腸脱出をきたした症例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Vaginal Cuff Dehiscence after Total Vaginal Hysterectomy
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説明
<p>子宮全摘出術後の膣断端離開は,まれな病態である。今回われわれが経験した症例は,71歳女性,多発性筋炎にて長期間ステロイド剤を内服していた。2011年3月,子宮脱に対して膣式子宮全摘・膣前壁形成術を施行した。術後経過は良好であったが,同年12月に膣断端離開とこれによる腸管の脱出をきたし,緊急開腹手術にて膣断端縫合術を施行した。しかしながら,2012年5月に再度断端離開・腸管脱出をきたし,再度開腹手術にて膣断端再縫合術を施行した。ともに脱出小腸の壊死は認めず,腸管の切除を要しなかった。今回の症例では,ステロイド剤使用による創傷治癒異常が膣断端離開に関与した可能性がある。ステロイド内服患者においては,術後のより慎重な観察や確実な膣断端処理が必要と考えられる。</p>
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 36 (6), 1149-1151, 2016
日本腹部救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204736702464
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- NII論文ID
- 130005290576
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可