保存的加療が可能であった魚骨による十二指腸水平脚穿通の1例

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タイトル別名
  • A Case of a Fish Bone Penetrating the Horizontal Portion of the Duodenum Treated Conservatively

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説明

<p>64歳男性。腹部の張りを認め,来院された。炎症反応の上昇を認め,CTで十二指腸水平脚に線状の high densityな構造物と周囲の小腸間膜にairを認めた。魚の摂取歴があり,魚骨の十二指腸水平脚穿通と診断した。緊急内視鏡を施行し,魚骨を摘出した。さらに腸管内容物の漏出を防ぐため,透視下で穿通部近傍に胃管を留置し,持続吸引を行った。その後保存的治療で改善し第12病日に退院された。十二指腸魚骨穿孔・穿通は頻度が低く,本邦では本症例を含めて25例の報告があった。水平脚に限ると9例しかなく,手術を行わず,保存的治療で改善したものは本症例のみであった。今回われわれは内視鏡的に魚骨を摘出したことに加え,胃管による持続吸引を用いて保存的に治療できた症例を経験したので報告する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204736710016
  • NII論文ID
    130005290595
  • DOI
    10.11231/jaem.36.1139
  • ISSN
    18824781
    13402242
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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