小児急性虫垂炎における腹腔鏡手術の位置づけ

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タイトル別名
  • A Comparative Study with Laparoscopic Versus Open Appendectomy in Children
  • ―開腹法と比較して―

抄録

【目的】小児急性虫垂炎に対して,当科における腹腔鏡下虫垂切除術(以下,LA)と開腹虫垂切除術(以下,OA)の手術成績と合併症を比較し,標準術式とした場合の有効性を検討した。【方法】15歳以下の小児例でOA群130例とLA群121例を対象とした。全例および肉眼的に壊疽・穿孔をきたした急性虫垂炎にLAとOAとの比較検討を行った。検討項目は術前白血球,術前CRP,手術時間,術後食事摂取開始日数,在院日数,術後早期合併症として創感染,術後腹腔内膿瘍,術後腸閉塞とした。【結果】手術時間は全例および壊疽・穿孔虫垂炎でLAが有意に長かった。術後食事摂取開始日数,在院日数,術後早期合併症の発症率は有意差を認めなかった。【結論】標準術式としてLAを施行する場合はOAと比較して長時間となるがLAはOAと同様な治療成績であり,標準術式として施行することが可能であると考えられた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204736969856
  • NII論文ID
    130004679028
  • DOI
    10.11231/jaem.34.43
  • ISSN
    18824781
    13402242
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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