妊娠中に発症した絞扼性イレウスの2例
書誌事項
- タイトル別名
-
- Strangulated Small Bowel Obstruction During Pregnancy
- : A Report of 2 Cases with Literature Review of 58 Cases in Japan
- ─本邦報告58例の検討─
この論文をさがす
説明
当院で経験した妊娠中の絞扼性イレウス4例のうち2例を呈示する。症例1:34歳,妊娠29週,初妊婦。突然の上腹部痛・頻回嘔吐にて救急外来を受診した。糞便性イレウスの診断で入院したが,母体症状悪化に伴い胎児の高度遅発一過性徐脈が出現したため,緊急帝王切開を行った。回腸に壊死を認め切除した。児はNICUで加療したが軽快した。症例2:39歳,妊娠38週,経産婦。急激に発症した上腹部痛にて救急搬送された。腹部造影CT検査にてclosed loop型腸閉塞(紋扼性イレウス)と診断し,同時帝王切開にてイレウス解除術を行った。回腸が索状物に絞扼されていたが壊死には陥っていなかった。母児共に良好に経過した。本邦報告58例の文献的考察を加えて報告する。
収録刊行物
-
- 日本腹部救急医学会雑誌
-
日本腹部救急医学会雑誌 34 (1), 147-151, 2014
日本腹部救急医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204737003392
-
- NII論文ID
- 130004679048
-
- ISSN
- 18824781
- 13402242
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可