初回腹腔鏡手術後に発症した外傷性腹壁ヘルニアの1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Traumatic Abdominal Wall Hernia Overlooked at the Time of Laparoscopic Surgery
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抄録
症例は29歳,男性。車同士の交通外傷で受傷し当院へ救急搬送された。下腹部にシートベルト痕を認め,全身CTで下顎骨,右鎖骨,左第10肋骨,右腓骨の多発骨折および腹腔内出血を認めた。消化管穿孔は明らかではなかったが,確定診断のため腹腔鏡手術の適応とした。S状結腸腸間膜損傷IIa(S)およびS状結腸損傷cIa(S)の診断でS状結腸切除術を施行した。しかし,術後腸閉塞となったため初回手術後8日目に腹部CTを施行した。腹部正中臍下部で小腸が皮下に脱出しており外傷性腹壁ヘルニア嵌頓と診断した。再手術とし開腹すると,ポートサイトではなく弓状線尾側の下腹部で腹直筋鞘が断裂していた。小腸部分切除を施行し,腹直筋鞘を直接縫合した。今後,腹部鈍的外傷において,診断を兼ねた腹腔鏡手術例は増えてくると思われる。外傷性腹壁ヘルニアは,まれな病態ではあるが,腹腔鏡手術にて見落としがちな腹壁の損傷には注意すべきである。
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 35 (4), 477-482, 2015
日本腹部救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204737723136
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- NII論文ID
- 130005098267
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可