急性腹症診療ガイドライン2015:

  • 小豆畑 丈夫
    医療法人青燈会小豆畑病院救急総合診療科 日本大学医学部救急医学系救急集中治療医学分野 急性腹症診療ガイドライン出版作成委員会
  • 前田 重信
    急性腹症診療ガイドライン出版作成委員会
  • 吉田 雅博
    急性腹症診療ガイドライン出版作成委員会
  • 真弓 俊彦
    急性腹症診療ガイドライン出版作成委員会

書誌事項

タイトル別名
  • Practice Guidelines for Primary Care of Acute Abdomen 2015:
  • 初期診療アルゴリズムが目指すもの
  • Goal of the Initial Diagnosis and Treatment Algorithm

この論文をさがす

説明

<p>急性腹症診療ガイドライン2015(以下,本ガイドライン)は急性腹症診療を科学的に構築することにはじめて挑戦した。その過程で,本ガイドラインは腹痛患者の中には虚血性疾患・出血性疾患・汎発性腹膜炎といったlife-threateningな疾患があることを明らかにした。本ガイドラインの示す「初期診療アルゴリズム」はlife-threateningな病態を見逃さず適切な治療を行うことを目的に作成され,その結果,2 step methodを採用した。Step 1でvital signに異常を呈する緊急疾患を鑑別し,適切な蘇生と根治的治療の方法を示している。Vital signに異常のない患者はstep 2に進み,緊急手術が必要となる病態(出血,臓器の虚血,汎発性腹膜炎,臓器の急性炎症)の有無を鑑別する。われわれはこの「初期診療アルゴリズム」がめざすものを考えてみたい。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ