書込みバリアにロックやメモリバリア命令を用いない並行スナップショットごみ集め

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Concurrent Snapshot Garbage Collection using Write Barriers without Locks or Memory Barriers

抄録

ロックやメモリバリア命令の実行には多くのCPUサイクルを消費するため,並行GC(ごみ集め)では,書込みバリアからロックやメモリバリア命令を排除することが容易なインクリメンタルアップデートGCが使われることが多い.しかし,インクリメンタルアップデートGCの通常の実装では,マークフェーズ後にミューテータを止めて多くのオブジェクトをマークする可能性があり,実時間アプリケーションには向かない.本論文では,この処理が必要のないスナップショットGCを使った並行GCを提案する.提案するGCでは,ロックやメモリバリア命令の頻繁な使用を避けるために,ミューテータは書込みの履歴を溜めておいて,GCとハンドシェイクすることで,履歴をまとめてGCに渡す.このGCをDalvik VMに実装し,評価を行った.

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204738558720
  • NII論文ID
    130004549273
  • DOI
    10.11309/jssst.29.3_143
  • ISSN
    02896540
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ