陳旧性肺結核症に合併した気管支神経腫の 1 例

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タイトル別名
  • Endobronchial Neuroma Accompanied by Old Lung Tuberculosis

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抄録

気管支に神経腫様病変を認めた陳旧性肺結核症の1例を経験した。神経鞘腫や神経線維腫等の神経原性腫瘍との異同が問題となったが, 本症例は臨床的, 組織学的に神経線維の過形成による神経腫様病変(気管支神経腫)と診断された。過去に肺結核症の既往があり気管支粘膜の慢性炎症を認めたことなどから結核感染による気管支粘膜の障害やその後の慢性炎症による粘膜下神経束の損傷と過剰再生が本症の発症に関与している可能性が示唆された。右下幹は高度に狭窄しており, 神経腫の圧排による気道狭窄が考えられた。

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 19 (2), 127-130, 1997

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

参考文献 (6)*注記

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