レミフェンタニルと硬膜外麻酔が術中鎮痛に果たす役割

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タイトル別名
  • Roles of Epidural Anesthesia and Remifentanil in Intraoperative Analgesia

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説明

  手術侵襲が神経内分泌反応や血液凝固能,代謝を亢進させ,免疫能を低下させることはよく知られている.これらの過剰な反応が術中の高血糖や乏尿を惹起し,術後の創感染の危険性を増大させている.これらの反応を抑制するには術中の鎮痛が重要で,硬膜外麻酔はその大きな役割を担っている.レミフェンタニルも硬膜外麻酔と同様に強い鎮痛作用を有している.これらの鎮痛法を用いると,術中の鎮静薬の必要量を低下させるだけでなく,神経内分泌反応や代謝の亢進を抑制し,免疫能の低下を防止する.硬膜外麻酔とレミフェンタニルの鎮痛程度は,手術部位と手術術式を選択すれば同等の力価を有すると考えられる.

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