中学野球選手における肢位の変化に着目した肩関節筋力特性

  • 鈴木 昌
    昭和大学藤が丘病院整形外科
  • 西中 直也
    昭和大学藤が丘病院整形外科 昭和大学スポーツ運動科学研究所
  • 上原 大志
    昭和大学藤が丘病院整形外科
  • 筒井 廣明
    昭和大学藤が丘リハビリテーション病院スポーツ整形外科

説明

無症状の中学野球選手を対象に,投球動作に特異的な肢位を含む様々な肢位で,肩関節の等尺性筋力を測定した.投球側-非投球側間の筋力比較と,同側での肢位ごとの筋力比較を行い,その結果を検討した.下垂位の内旋筋力,90°外転外旋位の内旋・外旋筋力が投球側で有意に大きかった.ゼロポジションでの外旋筋力は投球側-非投球側間で有意差を認めなかった.投球側の内旋筋力は下垂位と比し90°外転外旋位で有意に大きかった.外旋筋力は,両側とも下垂位と比し90°外転外旋位とゼロポジションが有意に小さかったが,90°外転外旋位-ゼロポジション間は有意差を認めなかった.90°外転外旋位やゼロポジションで外旋筋力が発揮されにくいことから,この年代では肩甲胸郭関節筋群由来の外旋筋力低下が考えられ,投球障害発生との関連性が示唆された.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 40 (2), 671-674, 2016

    日本肩関節学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204757970688
  • NII論文ID
    130005420572
  • DOI
    10.11296/katakansetsu.40.671
  • ISSN
    18816363
    09104461
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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