日本人の烏口突起はLatarjet法に適した大きさがあるか?
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説明
CT画像を用いて日本人の烏口突起の大きさを計測し,Latarjet法を行うのに十分な大きさを有しているかどうか調査すること.<BR> 反復性肩関節前方脱臼患者57人のCT画像を用いた.画像解析ソフトzioTerm 2009 TM を用いて烏口突起の大きさを計測し,患者の身長や性別との関連を検討した.<BR> 移行可能な烏口突起長(移行可能突起長)は平均28.3mm,烏口突起基部の幅は12.2mmであった.移行可能突起長が25mm未満の症例は9例(16%)存在し,そのうち7例が女性であった.25mm未満の症例の平均身長は160cmであり,25mm以上の症例の平均身長は168cmで有意差がみられた(p = 0.01).また,女性において移行可能突起長25mm未満の症例の割合は,身長157cm以上では18.8%であったが,157cm未満の症例では66.7%と有意に高かった(p = 0.03).<BR> 臨床的にLatarjet法を行うのに必要とされる烏口突起長が25mmに満たない症例は,日本人においては男性より女性,特に157cm未満の症例に多いことがわかった.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 38 (2), 439-443, 2014
日本肩関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204758450816
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- NII論文ID
- 130004695605
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可