肩関節内インピンジメント症候群を認めた野球選手に対する治療選択のためのスクリーニングテスト
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- 森原 徹
- 京都府立医科大学大学院医学研究科 運動器機能再生外科学(整形外科学教室)
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- 祐成 毅
- 京都府立医科大学大学院医学研究科 運動器機能再生外科学(整形外科学教室)
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- 木田 圭重
- 京都府立医科大学大学院医学研究科 運動器機能再生外科学(整形外科学教室)
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- 古川 龍平
- 京都府立医科大学大学院医学研究科 運動器機能再生外科学(整形外科学教室)
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- 堀井 基行
- 京都府立医科大学大学院医学研究科 運動器機能再生外科学(整形外科学教室)
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- 小田 良
- 京都府立医科大学大学院医学研究科 運動器機能再生外科学(整形外科学教室)
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- 藤原 浩芳
- 京都府立医科大学大学院医学研究科 運動器機能再生外科学(整形外科学教室)
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- 久保 俊一
- 京都府立医科大学大学院医学研究科 運動器機能再生外科学(整形外科学教室)
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- 松井 知之
- 京都府立医科大学附属病院 リハビリテ―ション部
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説明
投球障害肩の代表的な疾患である肩関節内インピンジメント症候群に対する治療では,保存療法が第一選択になることが多い.その病態には,肩関節以外での機能異常を考慮する必要がある.今回われわれは,姿勢異常に起因する体幹 • 下肢の機能と肩関節機能の関連を評価するスクリーニングテストを考案した.本研究では,Hyper External Rotation Test(HERT)を工夫したスクリーニングテストを紹介し,テストを用いた有効性について検討した.対象は投球時に肩痛を認めHERTが陽性であった男子野球選手29例29肩とした.保存療法で対応し得た選手は29例中25例,86.2%であった.初診時から投球を許可した日数は平均25.9 ± 13.2日,復帰までのリハ回数は平均5.3 ± 1.2回,終了日数は平均62.5 ± 23.5日であった.競技復帰率は100%であった.手術療法を選択した症例は4例で13.8%であった.術後全例競技復帰した.理学療法士との連携のもと,スクリーニングテストを用いて保存療法か手術療法かについて速やかな判断を行い,早期競技復帰が可能であった.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 38 (2), 666-670, 2014
日本肩関節学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204758530944
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- NII論文ID
- 130004695660
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可