野球選手の胸郭出口症候群に対する手術方法と成績<BR>-鏡視下手術の有用性に着目して-
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- Furushima Kozo
- 慶友整形外科病院スポーツ医学センター
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- Koga Ryuji
- 慶友整形外科病院スポーツ医学センター
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- Iwabu Shohei
- 慶友整形外科病院スポーツ医学センター
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- Yamamoto Yuzuru
- 慶友整形外科病院スポーツ医学センター
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- Itoh Yoshiyasu
- 慶友整形外科病院スポーツ医学センター
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- Mitsui Yasuhiro
- 慶友整形外科病院スポーツ医学センター / 久留米大学医療センター整形外科
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- Gotoh Masafumi
- 久留米大学医療センター整形外科
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- Otoshi Kenichi
- 福島県立医科大学病院整形外科
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Abstract
スポーツ選手における胸郭出口症候群(TOS)の治療においてまだコンセンサスは得られていない.保存治療に抵抗する場合には手術が必要であるが,TOSの手術は一般的に難度が高く敬遠される傾向にある.我々は手術において関節鏡を併用して行っているが,本研究ではその方法と成績を報告する.対象はTOSの診断で手術施行された野球選手124例(平均年齢:17.4歳,平均経過観察期間:12.1か月)であった.手術は腋窩進入で,前 • 中斜角筋を切離し第一肋骨切除した.後療法は1か月投球中止し3か月で復帰を許可した.症状の著明な改善が得られ野球に復帰したのは88.7%であった.関節鏡併用によるメリットは,神経血管束を細かく観察でき安全で正確な細かい操作が可能となり,術者 • 助手のストレスが軽減されたこと.また,解剖学的な破格と思われる病態が確認されたことなどであった. 関節鏡を併用した第一肋骨切除術は安全性が高く詳細な操作が可能になり有用であった.
Journal
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- Katakansetsu
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Katakansetsu 39 (3), 777-782, 2015
Japan Shoulder Society
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Details
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- CRID
- 1390001204759133696
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- NII Article ID
- 130005110645
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed