Hill-Sachs lesionの鏡視下形態分類
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- 柴山 一洋
- 関東労災病院 スポーツ整形外科
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説明
今回関節鏡所見でHill-Sachs lesion(以下HSL)に形態的特徴があることに注目したので報告する.<BR> 対象は2011年10月 ~ 2014年4月までに当科で肩関節前方不安定症で手術を行った56例.男性41例,女性15例.鏡視所見から形態的に4型に分類し,また総脱臼亜脱臼回数と各typeとの関連を統計学的に比較した.<BR> 結果はcyst type 7例 gutter type 12例 island type 20例 wide type 17例.各typeと総脱臼回数との間には有意差があった.各typeと幅との間には有意差はなかったが,総脱臼回数が増えるにつれ,HSLの幅が広がる傾向があった.<BR> 考察.HSLを形態的に分類した報告は渉猟しえる限りで現在までない.<BR> 我々の結果では,各typeと総脱臼回数との間に有意差があった.また各typeと幅との関係性は有意差はなかったが,総脱臼回数が増すにつれ幅が広がる傾向があった.<BR> 結論.HS lesionには形態的特徴がある.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 39 (3), 623-627, 2015
日本肩関節学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204759238016
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- NII論文ID
- 130005110670
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可