棘上筋の筋萎縮~非腱板断裂症例における筋萎縮についての検討
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抄録
腱板断裂における一次修復の目安として筋の萎縮や脂肪浸潤等が用いられる.我々は年齢等による筋萎縮の影響を検討するため,腱板断裂例以外の症例での筋萎縮を検討した.鏡視下に腱板断裂を否定した34例37肩平均年齢42.4歳.筋萎縮はMR斜位矢状断像にて肩甲棘が肩甲骨と連続する最外側のスライスを用いT2強調画像及びSTIR像を比較し,筋と筋+脂肪の比(筋占有率M/L),Tangent signの有無,筋萎縮の特徴を調査した.筋占有率は平均77.3%で男女比では女性の方が優位に低かった.年代別にみると有意差はないものの加齢に伴い脂肪部分は大きくなる傾向があった.Tangent signは全例で陰性であった.棘上筋の筋腹の量は性別や年令による影響を受ける可能性が考えられた.腱板断裂を修復する際に棘上筋の萎縮は年齢等に影響を考慮する必要がある.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 40 (3), 813-816, 2016
日本肩関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204759601792
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- NII論文ID
- 130005494092
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可