Dixon法MRIを用いた腱板断裂患者における三角筋脂肪量の評価
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説明
近年本邦に導入されたリバース型人工肩関節置換術では,三角筋筋力が保たれていることがその適応の一つであるが,腱板断裂と三角筋筋力および三角筋の脂肪浸潤との関連について調査した報告は少ない.本研究では筋肉内脂肪量の客観的評価に有用とされるDixon法を用い,腱板断裂患者における三角筋の脂肪量(fat fraction)を評価検討した.<BR> 対象は鏡視下腱板修復術の術前MRIを撮像した32例33肩.平均年齢66歳,男性17肩,女性16肩であった.MRIでT2強調画像とDixon法の撮像を行い,Axial像で上腕骨頭が最大径となるレベルで三角筋断面積を計測,また同レベルのfat fractionを算出した.三角筋の断面積,fat fractionと性別,年齢,BMI,ROM,術前の90度外転筋力,罹病期間,断裂サイズ,VAS,DASH,shoulder36との関連を検討した.<BR> 三角筋断面積は男性またはBMIが高いと大きく,またFat fractionは筋力との相関はないものの,Shoulder36の疼痛,筋力,Sportsの項目と相関しており,自覚的な症状の強さと関連している可能性が推察された.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 40 (3), 828-831, 2016
日本肩関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204759605120
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- NII論文ID
- 130005494096
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可