この論文をさがす
説明
日本でも食生活やライフスタイルの欧米化に伴い,肥満人口は増加傾向にある.<br> BMI 35 kg/m2以上の高度肥満で,糖尿病,脂質異常症,高血圧症などの肥満関連疾患を有する肥満症患者を対象に,2014年4月に腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(以下,LSG)が保険適応となった.LSGは高度肥満症患者の治療として,有効かつ長期的な効果の維持を期待できる治療法ではあるが,BMI 50 kg/m2以上の超重症肥満症患者や,インスリン分泌障害のある2型糖尿病患者に対する効果は限定的である.LSGに小腸バイパスを付加した腹腔鏡下スリーブバイパス術(以下,LSG/DJB)は,超重症肥満症患者や糖尿病の寛解を目的としたメタボリックサージェリーとして有効な治療法である.本稿では,LSGとLSG/DJBの違いを整理し,バイパスを付加することの意義について考察する.
収録刊行物
-
- 外科と代謝・栄養
-
外科と代謝・栄養 50 (4), 205-212, 2016
日本外科代謝栄養学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204760858112
-
- NII論文ID
- 130005290549
-
- ISSN
- 21875154
- 03895564
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可