腹腔鏡下スリーブ状胃切除術とスリーブ・バイパス術との違い:バイパスを付加することのメリットは何か?

  • 春田 英律
    四谷メディカルキューブ減量・糖尿病外科センター
  • 関 洋介
    四谷メディカルキューブ減量・糖尿病外科センター 同 肥満・糖尿病臨床研究部門 主任
  • 笠間 和典
    四谷メディカルキューブ減量・糖尿病外科センター 同 センター長

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説明

 日本でも食生活やライフスタイルの欧米化に伴い,肥満人口は増加傾向にある.<br> BMI 35 kg/m2以上の高度肥満で,糖尿病,脂質異常症,高血圧症などの肥満関連疾患を有する肥満症患者を対象に,2014年4月に腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(以下,LSG)が保険適応となった.LSGは高度肥満症患者の治療として,有効かつ長期的な効果の維持を期待できる治療法ではあるが,BMI 50 kg/m2以上の超重症肥満症患者や,インスリン分泌障害のある2型糖尿病患者に対する効果は限定的である.LSGに小腸バイパスを付加した腹腔鏡下スリーブバイパス術(以下,LSG/DJB)は,超重症肥満症患者や糖尿病の寛解を目的としたメタボリックサージェリーとして有効な治療法である.本稿では,LSGとLSG/DJBの違いを整理し,バイパスを付加することの意義について考察する.

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参考文献 (23)*注記

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