重症筋無力症患者の筋弛緩マネージメント

  • 藤本 昌史
    熊本大学大学院生命科学研究部麻酔科学分野
  • 山本 達郎
    熊本大学大学院生命科学研究部麻酔科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • The Management of Neuromuscular Blockade in Patients with Myasthenia Gravis

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抄録

<p>重症筋無力症患者でもロクロニウムに対する感受性は一様に亢進しているとは限らないことが明らかとなった.さらに,同患者でのスガマデクスによる筋弛緩拮抗の有効性も報告されるようになり,ロクロニウム投与の安全性は高まっている.しかしわれわれは,ロクロニウムに対する感受性が亢進していて,スガマデクスを使用してもTOF比が回復しない症例を経験した.また,重症筋無力症では障害されるニコチン性アセチルコリン受容体の部位と程度が症例ごとに異なると予想されるため,残存筋弛緩評価においてはTOF比(=神経終末側受容体の機能評価)だけでなく,通常は省略されるT1高モニタリング(=終盤側受容体の機能評価)も合わせて行う必要がある.</p>

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