組立機械用語 (案) 解説

  • 松田 博信
    自動組立専門委員会用語小委員会委員長 正会員 (株) 大沢製作所

書誌事項

タイトル別名
  • クミタテ キカイ ヨウゴ アン カイセツ

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抄録

本案は組立機械に用いる用語を統一するために, 精機学会自動組立専門委員会用語小委員会がまとめた原案である.<BR>用語を統一するには, まず組立機械を分析し, これを系統的に分類してから行なうことが必要であって, 本案においても最初に組立の内容を大分類して組立 (0000), 組付 (1000), 移送 (2000), 供給 (3000), その他 (4000) に大別し, 次にそのおのおのを中分類して, たとえば組付の場合には組付 (1000), 結合 (1100), 装入 (1200) ……のように区分し, 更にまた, そのおのおのについて小分類を行ない, たとえば結合は結合 (1100), 圧入 (1110), より合せ (1120) ……のように細分した.<BR>したがって本案は用語の解説を行なうとともに, 組立機械の構成の概略がわかるように立案したつもりである (表1参照).<BR>本案は昨年8月の精機学会自動組立専門委員会第21回研究発表会において発表し解説を行なったのであるが, その後日本技術士会, 日本工作機械工業会その他各方面から多くのご意見をいただいたので, 12月2日に用語小委員会を開き, 集まったご意見を参考に本案の修正を行なった.したがって本解説は8月に発表した内容と若干異なる部分があることをご了承いただきたい.相違点のおもなものはまず移送 (2000) に含まれる移送時間 (2003) は発表会において<BR>移送時間=タクトタイム-作業可能時間=移動時間+位置決めクランプ時間+位置決めクランプ解除時間<BR>と説明したが, この解釈に対するご意見も多く, 修正の必要を感じたので移送時間の中から位置決めクランプ時問および位置決めクランプ解除時間を取除いた.したがって移送時間は内容的に移動時間に等しいので移動時間 (2004) は省略した.その他, 組立機械の要素としてリフトアンドキャリ形 (2245) などの追加およびJIS用語と異なる用語の修正などを行なった.<BR>以下は決定された用語に関する簡単な解説であるが, まず組立 (0000) の説明から入りたい.

収録刊行物

  • 精密機械

    精密機械 39 (459), 409-412, 1973

    公益社団法人 精密工学会

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