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- 伊藤 宏泰
- かも動物病院
書誌事項
- タイトル別名
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- Application of Mild Hyperthermia for Spontaneous Deep Tumor of Dog and Cat
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説明
筆者はレーザーを用いたマイルドハイパーサーミアに注目し,ロータリーハンドピースとエコーゼリーを用いることにより,副作用のない効率的な治療法を考案した.今回,本治療法を犬猫の自然発症深部腫瘍2例に応用したので紹介する.症例1は猫の腹腔内マス.5W・30分ロータリーハンドピースで1 週間に1回レーザー照射を行い,3週目より食欲の改善を認めた.2ヶ月目のX 線検査で明らかな腫瘍の縮小が確認出来た.その後19 歳3ヶ月で死亡するまで15ヶ月に渡り2週間に1回治療を行った.症例2 は犬の胸腔内マス.10W・30 ロータリーハンドピースで1週間に1回レーザー照射を行った.初診時は呼吸困難で外出もためらわれる状態であったが,2ヶ月目に屋外での散歩が可能となった.5ヶ月目のX 線検査で気管狭窄の改善が見られた.その後,臨床症状が落ち着いた状態を維持しながら19ヶ月に渡り2週間に1回治療を行った.犬猫に対する半導体レーザー装置を使用したマイルドハイパーサーミアは,腫瘍の増殖の進行を抑制し,臨床症状を改善し,生活の質を保つ治療法となり得る可能性が示された.
収録刊行物
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- 日本レーザー医学会誌
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日本レーザー医学会誌 35 (1), 24-27, 2014
特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204768550656
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- NII論文ID
- 130005098351
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- ISSN
- 18811639
- 02886200
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可