書誌事項
- タイトル別名
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- <I>Two cases of carotid sinus syndrome with ST elevation during syncopal attack</I>
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説明
失神発作時にST上昇を伴った頸動脈洞症候群の2例を経験した.症例1は73歳男性, 頸部伸展時に洞徐脈から接合部調律となり, 血圧低下が出現, その後心電図上II, III, aVFでST上昇を認めた.硫酸アトロピンおよびジソピラミド静注で発作は改善し, DDDペースメーカーとジソピラミドの内服で失神発作は予防されていたが, 胸部大動脈瘤を合併しており, 1カ月後に突然死した.症例2は83歳男性で, DDDペースメーカー植え込み後に失神が再発, 排尿後の失神発作時に心電図モニター上ペーシング調律に伴いー過性のST上昇を認めた.冠動脈造影で軽度の硬化性病変と冠攣縮傾向を認め, ジルチアゼム投与を開始したが血圧低下のため, エフエドリンを併用した.以後, 内服は自己中断したが, 11カ月間失神発作は出現していない, 頸動脈洞症候群では迷走神経反射に伴いST上昇が誘発されることがあり, 冠攣縮による可能性が示唆された.
収録刊行物
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- 心電図
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心電図 20 (4), 304-311, 2000
一般社団法人 日本不整脈心電学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204772055168
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- NII論文ID
- 10007074074
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- NII書誌ID
- AN00358282
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- ISSN
- 18842437
- 02851660
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可