Sustained Accelerated Idioventricular Rhythm
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説明
持続性のaccelerated idioventricular rhythm (AIVR) の3症例につき抗不整脈剤の作用を検討し, 以下の結果を得た。 (1) Atropineの静注により洞調律数を増すと, AIVRは3例とも消失した。 (2) Lidocaineの静注によりAIVRは3例とも数分間減少したが, それに続く点滴静注ではほとんど減少しなかった。 (3) 自覚症状を伴った1例でdisopyramideの経口投与を行ったところHolter心電図上AIVRの出現頻度は減少した。 (4) Verapamilを静注すると洞調律数の減少に伴いAIVRのみの調律となり, さらに1例ではAIVRから心室性頻拍を生じた。その原因としては, 血圧下降による反射性交感神経緊張またはverapamil自体の作用により, (1) Ectopic focusの自動能が亢進した, (2) Exit blockの程度が少なくなったか, またはEctopic focusから周囲の心室筋への伝導遅延が減少した, (3) Ectopic focusと近傍の心室筋の間でre-entryが形成されたなどの可能性が考えられた。
収録刊行物
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- 心電図
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心電図 3 (1), 79-85, 1983
一般社団法人 日本不整脈心電学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204772620032
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- NII論文ID
- 130004245608
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- DOI
- 10.5105/jse.3.79
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- ISSN
- 18842437
- 02851660
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可