Clinical significance of left axis deviation in exercise loaded electrocardiogram.

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  • 運動負荷心電図における左軸偏位の臨床的意義

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運動負荷後の左軸偏位が心筋虚血の部位や程度を反映しているか否かについて検討した.対象は負荷心筋シンチ上前壁または前壁中隔領域に虚血が出現し, かつ冠動脈造影上左冠動脈主幹部または左前下行枝近位部に有意狭窄を認めた12例である.負荷後に平均電気軸が著しく左方へ移動した6例をLAD群, 著しい左方移動を認めなかった6例をNAD群と分類して2群間で比較検討した.LAD群では平均電気軸は, 21°±39°から―60°±14°へ, NAD群では43°±22°から48°±30°へ変化した.負荷心筋シンチでは全例で前壁中隔領域の虚血性変化を認めたが, 中隔領域のExtent Scoreは, LAD群がNAD群より有意に大きかった.また中隔領域のExtent Scoreと負荷前後の平均電気軸移動角度の間には有意の正相関が認められた.しかし軸偏位以外の心電図変化には両群に明らかな差は認められなかった.以上より, 負荷後の左軸偏位は心室中隔の広範な虚血と関連があり, 重症冠動脈病変を示唆すると思われた.

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