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- 伊藤 拓
- 明治学院大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Points to Consider When Using Questions in Solution-Focused Brief Therapy :
- —熟練したセラピストへの面接調査による質的検討—
- A Qualitative Study of Interviews With Proficient Therapists
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説明
ソリューション・フォーカスト・ブリーフセラピー(SFBT)の4つの質問(すなわちミラクル・クエスチョン, 例外探しの質問, スケーリング・クエスチョン, コーピング・クエスチョン)は解決構築のために効果的だと考えられているが, 失敗例が報告されている。SFBTの創始者達により, それらの質問を用いる指針が示されているが, その指針が十分でないことを創始者の1人は示唆している。本研究では, SFBTの熟練セラピストが留意するそれらの質問を用いる際のポイントを調べ, 創始者達や先行研究によって指摘されていないポイントを見出すことを目的とした。SFBTに熟練していると考えられる10名の日本人セラピストへの面接調査で収集したデータを修正版グラウンデッド・セオリーアプローチで分析した。その結果, ミラクル・クエスチョンや例外探しの質問前に, クライエントの問題の話を十分に聴くこと, 例外探しの質問の際に, 問題が存在することをセラピストが否定したとクライエントに思われないようにすることなどが見出された。最後に, 本研究で新たに示されたポイントを, 4つの質問に共通するポイントと個別の質問に特化したポイントに分けて論じた。
収録刊行物
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- 教育心理学研究
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教育心理学研究 65 (1), 37-51, 2017
一般社団法人 日本教育心理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204783613440
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- NII論文ID
- 130006602585
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- ISSN
- 21863075
- 00215015
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可