青年期における容姿・容貌に対する劣性を認知したときに生じる感情と反応行動との関連

書誌事項

タイトル別名
  • Feelings and Reactive Behavior Generated by Self-Recognized Inferiority in Appearance in Adolescents
  • セイネンキ ニ オケル ヨウシ ヨウボウ ニ タイスル レッセイ オ ニンチ シタ トキニ ショウジル カンジョウ ト ハンノウ コウドウ ト ノ カンレン

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抄録

本研究の目的は, 青年が容姿・容貌に対する劣性を認知したときに生じる感情と反応行動との関連を明らかにすることである。中学生, 高校生, 大学生545名を対象に, 劣性の認知を尋ねる項目, 劣性を認知したときに生じる感情に関する項目, 反応行動に関する項目について回答を求めた。分析の結果, 反応行動は, 他者回避, 直接的努力, 他者攻撃, 気晴らし, 放置, 賞賛・承認希求, 代理補償の7種類に分けられた。また, 直接的努力は憧憬感情と, 他者攻撃と賞賛・承認希求は敵意感情と, 気晴らしは不満感情と, 放置と代理補償は悲哀感情と自己肯定感情とそれぞれ関連しており, 他者回避は中学生・高校生では不満感情と関連し, 大学生では悲哀感情と関連していた。これらの結果から, 容姿・容貌に対する劣性を認知したときに生じる感情と反応行動との間には, 特定の結びつきがあることが確認された。

収録刊行物

  • 教育心理学研究

    教育心理学研究 57 (1), 1-12, 2009

    一般社団法人 日本教育心理学会

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参考文献 (2)*注記

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