子どもの類推能力の発達
-
- 細野 美幸
- お茶の水女子大学人間文化研究科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Development of Analogical Reasoning in Children :
- 子どもの類推能力の発達 : 想起と対応づけ
- コドモ ノ ルイスイ ノウリョク ノ ハッタツ ソウキ ト タイオウズケ
- —想起と対応づけ—
- Retrieval and Mapping
この論文をさがす
説明
本研究は, 子どもは関係類似性を手がかりに類推のベースを想起するか否か, 関係類似性を手がかりに類推のベースを想起する場合いつ頃から可能か, について検討した。子どもにとって新しい概念(ターゲット)となじみのある概念(ベース)からなるアナロジーを用意し, 5歳前半から7歳後半の子ども184名に対して提示した。その際, ターゲットのみ提示するベース非明示条件と, ベースを提示してからターゲットを提示するベース明示条件を設けた。両条件ともに4つ組みのカード選択課題を行い, カード選択にあたっての理由づけを求めた。課題成績および理由づけ分析の結果から, ベースを明示されていれば6歳前半から関係類似性を手がかりに類推するようになるが, ベースを明示されていないと幼児にとっては難しく, 7歳前半頃から関係類似性を手がかりに類推のベースを思い出して類推するようになることが示された。このような発達的変化は, 抽象化された関係知識の獲得と関連するものと考えられる。
収録刊行物
-
- 教育心理学研究
-
教育心理学研究 57 (1), 62-72, 2009
一般社団法人 日本教育心理学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204785198976
-
- NII論文ID
- 110007226319
-
- NII書誌ID
- AN00345837
-
- ISSN
- 21863075
- 00215015
-
- HANDLE
- 10083/49204
-
- NDL書誌ID
- 10217780
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- Crossref
- NDLデジコレ(旧NII-ELS)
- CiNii Articles
- OpenAIRE
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可