A practical method for controlling molds contamination in herbal drugs
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- UEDA S.
- Nagasaki Prefectural Kenhoku Industrial Research Institute
Bibliographic Information
- Other Title
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- 植物生薬汚染カビの除去対策について
Description
生薬は動植物を素材とする天然物であるためカビが生えやすい.さらに製造工程中に特別な殺菌工程が加えられない場合が多いので,収穫前の自然環境や製造工程段階でのカビ汚染が避けられない.このような事情を考慮してか生薬のカビ汚染について日本薬局方では生薬総則の中で「生薬は,カビ,昆虫または他の動物による汚損物または混在物およびその他の異物をできるだけ除いたものであり,清潔かつ衛生的に取り扱う」と規定してあるだけで,それ以外の規格は定まっていない. 植物生薬汚染カビについては主としてマイコトキシン生産菌検索を中心に研究されており,市販生薬や製薬原料生薬からマィコトキシン生産菌も検出されている.また,マイコトキシン生産菌が高温高湿の環境条件下では植物生薬上でマイコトキシンを生産することが実験的に確認されていることからも,植物生薬のカビ汚染は衛生上重要な問題である. ところで,植物生薬の品質確保の観点からこのような有害カビの除去についての必要性が指摘されながらも,具体的な除去法の開発は食品素材の殺菌法に比較すると遅れているのが現状である.医薬品工場においてはGMPが実施され衛生面が改善されたが,植物生薬の製造や調整加工に関係している事業所に対してはGMP化が進んでいない.その理由としてこうした事業所は零細なところが多いため,カビ除去へ高額な設備投資が困難なのが一因とも考えられる.そこで,低廉な設備で済み,しかも安全かつ容易な殺菌法である乾熱殺菌法を植物生薬のカビ除去法として導入する意図のもとに基礎実験を行った.
Journal
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- JSM Mycotoxins
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JSM Mycotoxins 1987 (26), 1-6, 1987
Japanese Society of Mycotoxicology
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204785469056
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- NII Article ID
- 130003660379
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- ISSN
- 18810128
- 02851466
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed