書誌事項
- タイトル別名
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- Analysis of the Teamwork Formation Process in Manufacturing Problem-Based Learning (PBL)
- モノ ズクリ ガタ PBL ニ オケル チームワーク ケイセイ カテイ
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抄録
近年日本の製造業で生産技術者の育成が急務となっており, 高等教育でも「ものづくりPBL」の取り組みが増加している。しかし実際のチームワーク形成過程は解明されておらず, 効果的な授業評価法を確立するために, その解明が求められている。そこで本研究は, ものづくり型PBLのチームワーク形成プロセスを説明・予測できる理論モデルを提示する。6校13名からデータを収集, 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチで分析した結果, 42の概念が生成された。ものづくり型PBLにおけるチームワークの形成プロセスは, ものづくり・チーム活動・スキル蓄積という3つの過程で構成されており, 主な特徴は以下の3点である。(1) 製作段階ごとにスキルが試される結果, ものづくり過程はチームワーク形成過程に強制力を有していた。(2) チーム活動課程は, サブチーム(製作物の専攻科別担当チーム)の形成から発達し, 協業あるいは孤島化へと至る。(3) 成員はものづくりを目的としてチーム活動する一方, チーム活動の派生物としてスキルを習得していく。考察では, 先行研究では説明できない点を議論する。さらに, 高等教育や企業の人材育成への示唆を提示する。
収録刊行物
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- 教育心理学研究
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教育心理学研究 64 (3), 423-436, 2016
一般社団法人 日本教育心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204785876480
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- NII論文ID
- 130005276902
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- NII書誌ID
- AN00345837
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- ISSN
- 21863075
- 00215015
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- NDL書誌ID
- 027609402
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可