地域差から見た循環系及び呼吸系疾患の患者数と気候の関係

  • 山中 伸一
    京都大学大学院工学研究科環境地球工学専攻
  • 中村 泰人
    京都大学大学院工学研究科環境地球工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • <I>Regional differences in the number of patients for circulatory and respiratory diseases and climatical condition</I>
  • チイキサ カラ ミタ ジュンカンケイ オヨビ コキュウケイ シッカン ノ カン

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説明

山中伸一, 中村泰人.地域差から見た循環系及び呼吸系疾患の患者数と気候の関係.日生気誌33: 137-145, 1996.―厚生省の「患者調査」から得られる患者数から, すでに検証が繰り返されてきた式を用いて都道府県別に総患者数を推計し, 更に年齢階級別総受療率と年齢調整受療率を算出し, 循環系疾患を中心に, 主として平年気温との関係について考察した.その結果, 循環系疾患の35歳以降のすべての年齢階級の総受療率と年齢調整受療率には平年気温との強い負の相関が認められた.その回帰係数の絶対値は, 高年齢になるほど大きくなっていた.また調査毎の比較では, (75―) の年齢階級を除く各年齢階級とも回帰係数の絶対値は徐々に小さくなる傾向が認められた.一方呼吸系疾患の年齢階級別総受療率, 年齢調整受療率では平年気温その他の気候要素との関係は調査毎に異なった結果となった.

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参考文献 (35)*注記

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