局所冷刺激に対する人体反応特性の部位差

書誌事項

タイトル別名
  • The regional differences of human responses to local cooling stimulation
  • キョクショレイシゲキ ニ タイスル ジンタイ ハンノウ トクセイ ノ ブイサ

この論文をさがす

説明

本研究の目的は,人体各部位に冷刺激が与えられた場合の皮膚温,温冷感,熱流束について,冷刺激が与えられた部位の局所変化や,局所冷刺激による全身への影響を明らかにすることである.被験者実験を行い,分割衣服を用いた冷気曝露法により,頚,胸,背中,上腕,前腕,大腿,下腿の7部位を各400cm 2ずつ,放射温度18℃,相対湿度50%,静穏気流の環境に40分間冷気曝露した.頚曝露時は,他部位曝露時よりも冷気曝露部位における局所皮膚温および局所温冷感が高かった.また,頚曝露時は,他6部位の曝露時よりも冷気曝露部位における局所皮膚温の低下量が小さかった.しかし,曝露されていない部位の皮膚温や局所温冷感に与える影響が最も大きかったのは,頚曝露時であり,体幹部の皮膚温や局所温冷感も有意に低下した.冷気曝露開始後1分間における熱流束の変化量は,頚・胸・背中の体幹部では約70W/m 2であり,四肢部よりも大きかった.<br>

収録刊行物

被引用文献 (7)*注記

もっと見る

参考文献 (24)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ