救急搬送データによる熱中症の発生と気温

書誌事項

タイトル別名
  • <I>Relationship between atmospheric temperature and heatstroke by the emergency transportation record (Temperature and heatstroke) </I>

この論文をさがす

抄録

気温上昇と熱中症の発生との関係を, 東京都の救急搬送者数で検討した.1993年と1994年の7月, 8月の救急活動記録データベースから, 傷病名の記載された130, 560人を対象とした.このうち熱中症のケースは386人であった.東京の気温と熱中症の搬送者数には, 一定温度以上では明らかな正の相関関係があった.また気温と搬送者総数との間にも, 弱いが有意な相関関係が認められた.1℃間隔でまとめた, 気温と1日当たり平均搬送者数との関係から, 平均気温では24℃以上, 最高気温では27℃以上で, 熱中症搬送者数が指数的に増加する傾向が示された.

収録刊行物

被引用文献 (9)*注記

もっと見る

参考文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ