快適環境と至適環境
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- 小川 徳雄
- 愛知医科大学第二生理
書誌事項
- タイトル別名
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- <I>Comfortable environment vs. optimum environment</I>
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説明
至適温度の定義ははっきりせず, 主観的至適温 (快適温) , 生理的至適温 (中性温域) , 生産的至適温 (経済温度) などの意味に使われる.ヒトは優れた体温調節機能, 温度適応能をもつが, さらに, 優れた文化的適応能により快適環境を創造してきた.しかし過度に温熱快感を求めるあまり, 種々の障害を生じ, とくに温熱ストレスの不足により生来の温度適応能を失うおそれがある.健康維持のために至適な温度環境は主観的至適温や生理的至適温とは一致しない.またこれは一定不変のものではなく, 年齢や生理機能, 時間生物学的な要因などによって変動しうるものと考えられる.
収録刊行物
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- 日本生気象学会雑誌
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日本生気象学会雑誌 29 (2), 97-100, 1992
日本生気象学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204787562752
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- NII論文ID
- 130004007542
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- ISSN
- 13477617
- 03891313
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可