農村地帯における高齢者住宅の温熱と空気環境の実態

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タイトル別名
  • Thermal environments and indoor air quality in the elderly houses in a rural area
  • 農村地域における高齢者住宅の温熱と空気環境の実態
  • ノウソン チイキ ニ オケル コウレイシャ ジュウタク ノ オンネツ ト クウキ カンキョウ ノ ジッタイ

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抄録

北関東農村地域において高齢者が居住する住宅の温熱環境と二酸化炭素濃度を計測した.主な結果は,暖房を行っている部屋は居間だけであり,その上,こたつが併用されていた.開放式の石油燃焼系暖房器具が用いられ,室温が上昇するとともに二酸化炭素濃度も高くなっていたが,黒球温度は室温よりも低かった.夕方団らん時の居間の室温は,7℃~16℃の範囲にばらついており,暖房されていない住宅も多かった.夜間就寝時の寝室・トイレ温度は5℃であった.換気回数は,約0.9回/hであり,団らん時における室内外温度差に対する居間の上下温度差の傾きは1/3であり,住宅の断熱気密性能は低いと考えられた.高齢者の着衣量は約1.6cloであり,温熱的中性申告を得るために必要な温度を予測すると約16℃となる.調査で得られた平均室温のほとんどがこの値を下回ることから,十分な室温が調整・保持されていなかったと考えられた.その結果,手や足などの局所を簡便に暖めるためにこたつが使用されていると推察された.若年者との同居高齢者世帯と高齢者のみ世帯とで室温などを比較したところ,睡眠時の寝室室温,トイレ・浴室室温には差が認められなかったが,団らん時の居間の室温やグローブ温度は同居世帯の方が約4℃有意に高かった.夏季においては冷房設備が装備されていないため,室内気候は屋外環境とほとんど変わらず不快であった.<br>

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参考文献 (15)*注記

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