無年金または低年金の定住コリアン高齢者が経験した健康に関連する生活上の困難さ

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タイトル別名
  • Difficulty of Life Related to Health Experienced by Elderly Korean Residents of Japan Living without or with a Low Pension
  • ムネンキン マタワ テイネンキン ノ テイジュウ コリアン コウレイシャ ガ ケイケン シタ ケンコウ ニ カンレン スル セイカツ ジョウ ノ コンナン サ

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抄録

<p>目的:本研究は,無年金または低年金の定住コリアン高齢者が経験した健康に関連する生活上の困難さを明らかにすることを目的とした.</p><p>方法:研究参加者は,地域で生活する65歳以上の定住コリアン高齢者とした.Spradley(1979)のエスノグラフィックインタビューの手法を参考に,8名の参加者に1対1の半構造化面接を実施した.</p><p>結果:収集したデータから70のサブカテゴリと8つのカテゴリを抽出した.カテゴリは,お金がないから生活が厳しい,1世は読み書きができない,地域に入っていくことは難しい,自分たちも日本人もどちらも関わろうとしない,人とのつながりをもつ重要性を認識しながらもつながりが持てない現実がある,よりどころがない,アイデンティティがひとつだけではない,社会へのあきらめの気持ちから地域に少しずつ染まるという8つで構成された.</p><p>結論:看護職は,高齢の外国籍住民の多様な文化的背景や習慣の違いによる生活上の困難さを理解して,支援することが重要である.</p>

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