書誌事項
- タイトル別名
-
- Evaluation of Human Stress using Salivary Amylase
この論文をさがす
説明
唾液アミラーゼ活性(SAA)は,血漿ノルエピネフリン濃度と相関が高いことが良く知られており,ストレス評価における交感神経の指標として利用されている.ストレス研究への利用を目的として,本研究者らは携帯型の唾液アミラーゼモニターを実用化した.このバイオセンサは,使い捨て式のテストストリップと,唾液転写機構を備えた本体(130×87×40mm^3;190g)で構成されている.分析時間は1分ほどで,迅速なSAAの分析が可能である.本論文は,ストレッサーと唾液アミラーゼの変化量の関連性を定量的に示すことで,エビデンスの構築に資することを目的としている.今まで報告されてきた事例研究のデータを用い,ストレッサーを精神的なストレッサー,精神的・肉体的双方のストレッサー(心身ストレッサー),肉体的なストレッサーに分類した.ストレッサーに起因する唾液アミラーゼ活性の変化量を算出し,ストレッサーの種類で比較した.唾液アミラーゼは,その感度が鋭敏なことから,快・不快の判別が可能であることが示された.特に,急性のストレス評価に有効であると考えられた.このバイオセンサは,測定自体がストレスとなることなく,非侵襲,即時,随時,簡便なストレス計測手法として有効である.
収録刊行物
-
- バイオフィードバック研究
-
バイオフィードバック研究 38 (1), 3-9, 2011
日本バイオフィードバック学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204789740416
-
- NII論文ID
- 110008723109
- 120005199274
-
- ISSN
- 24323888
- 03861856
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可