-
- 土谷 彰男
- 広島大学総合科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Increases and decreases in stem sap flow brought about by rainfall
この論文をさがす
抄録
2009~2011 年,アマゾンの常緑広葉樹ハードウッド(天然林 6 個体,再生林 6 個体)を対象に,グラニエ法でサップフローを,ポテンショメーターで樹幹周囲長を計測し,降雨が発生する際の樹木の反応を調べた.晴天日の午前は蒸散>サップフローで収縮,午後は蒸散<サップフローで膨張に転じ,サップフローと樹幹周囲長はほぼ逆位相の関係にあった.昼間にスコールがあると,蒸散は停止するが,サップフローは鈍化しながらも継続するため樹幹は一時的に膨張し,天気が回復すると蒸散の再開で収縮に戻った.日没後は蒸散が停止してリチャージがしばらく続き,樹幹はゆっくり膨張するが,このときに雨が降るとリチャージ・膨張が加速した.この加速は樹木の降雨に対する反応の 16% を占めた.また,雨期はどの時間帯でも雨が降るため,樹幹周囲長変化の日変化は不鮮明で,木部のサップの増加と肥大成長で樹幹周囲長は拡大するが,乾期は膨張収縮が規則的で,水消費>水貯留で周囲長は縮小する傾向にあった.
収録刊行物
-
- 日本生気象学会雑誌
-
日本生気象学会雑誌 51 (2), 95-108, 2014
日本生気象学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204790112896
-
- NII論文ID
- 130004693922
-
- NII書誌ID
- AN00193590
-
- ISSN
- 13477617
- 03891313
-
- NDL書誌ID
- 025800895
-
- 本文言語コード
- en
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可