日本語版NEECHAM混乱・錯乱状態スケールの術後せん妄対策としての導入可能性

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タイトル別名
  • Possibility of Introducing the Japanese Version of the NEECHAM Confusion Scale as a Strategy for Prevention of Postoperative Delirium
  • ニホンゴバン NEECHAM コンラン ・ サクラン ジョウタイ スケール ノ ジュツゴ セン モウタイサク ト シテ ノ ドウニュウ カノウセイ

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説明

消化器外科病棟で手術を受ける65歳以上の患者84名を対象に,看護師が日本語版NEECHAM混乱・錯乱状態スケールを用いて,術後1~7日目までの患者の混乱・錯乱状態を評価した.その後看護師31名を対象に,NEECHAMの使用をルーチンワークとする可能性等について質問紙調査を実施したところ,「スケールを使用してせん妄の観察力や判断力がアップした」という者は全体の22.6%,「スケール使用による業務負担が大きい」という者は76.7%,病棟でのスケール使用のルーティン化については,「今の忙しい病棟では望まないが,もう少し余裕のある状況であれば望む」が35.5%,「望まない」が38.7%,「なんともいえない」が22.6%であった.今後の課題として,事前研修や業務量などの環境調整,NEECHAM評価をいかに患者ケアに生かすかという観点からのスーパービジョンや,事例検討会の開催等の必要性が示唆された.

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