地域生活をおくる精神障害者の自己概念の変容プロセス

書誌事項

タイトル別名
  • The Changes in Self-Concept in People with Mental Disorders Living in the Community: Interviews with Participants in a Nurse-Led Group Cognitive-Behavioral Group Therapy Program for the Recovery of Self-Esteem
  • 地域生活をおくる精神障害者の自己概念の変容プロセス : 自尊心回復グループ認知行動看護療法プログラム参加者へのインタビューから
  • チイキ セイカツ オ オクル セイシン ショウガイシャ ノ ジコ ガイネン ノ ヘンヨウ プロセス : ジソンシン カイフク グループ ニンチ コウドウ カンゴ リョウホウ プログラム サンカシャ エ ノ インタビュー カラ
  • 自尊心回復グループ認知行動看護療法プログラム参加者へのインタビューから

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抄録

本研究は,自尊心回復グループ認知行動看護療法プログラムに参加した地域で生活する精神障害者の自己概念の変容過程を明らかにした.対象はプログラム参加者10名であり,半構造面接により過去,現在,未来の流れで自己概念を尋ね,逐語録をM-GTAにより質的帰納的に分析した.その結果,《自己の殻からの心の孵化》をコアカテゴリーとする8カテゴリーが抽出された.発症後に知覚されていた【渦の中での停まり】【価値のない自分】は,【理解者による緊張緩和】を経て,【生活習慣への自負】【人に煩わされない感覚】へと変化していた.そして【新生した自分】の実感が,現在の【充実した生の体感】を導き,未来の自己に向かい【理想像の描写】を見出していた.発症後の否定的な自己概念は,理解者との出会いを契機に肯定的に変容していたことから,同じ体験を有する当事者や疾患を解する人々による安心できる雰囲気のなかで,ありのままの自己を語り,受け入れられる場の必要性が示された.

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