看護師の職業的アイデンティティ尺度(PISN)の開発

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タイトル別名
  • Development of the Professional Identity Scale for Nurses (PISN)
  • 研究報告 看護師の職業的アイデンティティ尺度(PISN)の開発
  • ケンキュウ ホウコク カンゴシ ノ ショクギョウテキ アイデンティティ シャクド PISN ノ カイハツ

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抄録

本研究の目的は,看護師の職業的アイデンティティを測定する尺度(Professional Identity Scale for Nurses: 以下PISN)を作成し,その信頼性と妥当性を検討することである.PISNはErikson E.H.のアイデンティティの概念をもとに「斉一性」「連続性」「自己信頼」「自尊感情」「適応感」の5つを下位概念とする22項目から作成した.調査はA県内に勤務する看護師252名を対象として行った.PISNの回答形式は5段階評定とし得点化した.その結果,Cronbachのαは0.84,主因子分析では20項目が第1因子に所属し,尺度の信頼性と一次元性が確認された.また既存の尺度であるRasmussenの自己同一性尺度,Self-Esteem Scale,適応度意識とは有意に正の相関が確認された.対象者の背景では,役職にあるものがないものよりPISN得点が高い傾向にあり,職業的アイデンティティに関する先行研究と同様の傾向を示した.これらのことからPISNの内容妥当性が一部確認された.

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参考文献 (22)*注記

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