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- 松本 太
- 敬愛大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Flowering of cherry blossom and warming in winter in recent years
- キンネン ニ オケル サクラ ノ カイカ ト トウキ ノ オンダンカ
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抄録
<p>本稿では,近年における温暖化がサクラの開花日に及ぼす影響について,冬季における休眠解除の関与も含め検討を行った.1990 年以前では,殆どの気象官署において,サクラの開花日に影響を与える気象要因は,3 月平均気温のみで説明できたが,1991 年以降では,それに冬季最低気温を加える必要性が示唆された.1991 年以降の,冬季の気温上昇に伴い,開花日の遅れが生じる地域が九州全域から本州の一部にまで拡大していることが明らかとなった.銚子では,1991 年以降,冬季最低気温が 5℃以上の暖冬年が多く,それに伴いサクラの開花日が遅れる傾向が顕著にみられた.以上のことから,近年における冬季の温暖化により,サクラの休眠解除が遅れ,結果的に開花日に遅れが生じる地域が拡大したものと結論される.</p>
収録刊行物
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- 日本生気象学会雑誌
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日本生気象学会雑誌 54 (1), 3-11, 2017
日本生気象学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204792372992
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- NII論文ID
- 130006855872
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- NII書誌ID
- AN00193590
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- ISSN
- 13477617
- 03891313
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- NDL書誌ID
- 028291480
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可