ペースメーカー植込み患者の原発性肝細胞癌に対しバイポーラ電極針を用いたラジオ波焼灼療法を施行した2例

  • 伊集院 翔
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学 鹿児島逓信病院肝臓内科
  • 玉井 努
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 宇都 浩文
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 大西 容雅
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 坂江 遥
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 室町 香織
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 大重 彰彦
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 小田 耕平
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 今中 大
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 熊谷 公太郎
    鹿児島市立病院消化器科
  • 馬渡 誠一
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 森内 昭博
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 桜井 一宏
    鹿児島逓信病院肝臓内科
  • 堀 剛
    鹿児島市立病院消化器科
  • 井戸 章雄
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学

書誌事項

タイトル別名
  • Two patients with pacemakers who safely underwent radiofrequency ablation with bipolar electrodes to treat primary hepatocellular carcinoma
  • 症例報告 ペースメーカー植込み患者の原発性肝細胞癌に対しバイポーラ電極針を用いたラジオ波焼灼療法を施行した2例
  • ショウレイ ホウコク ペースメーカー ウエコミ カンジャ ノ ゲンパツセイ カン サイボウ ガン ニ タイシ バイポーラ デンキョクシン オ モチイタ ラジオハ ショウシャク リョウホウ オ シコウ シタ 2レイ

この論文をさがす

抄録

症例1は80歳,男性.2007年肝細胞癌に対して開腹下ラジオ波焼灼療法(RFA)を施行して以降,多発再発に対して肝動注化学塞栓療法(TACE)にて繰り返し加療していた.2013年完全房室ブロックに対してペースメーカー植込み術が行われた.2014年4月肝S4の肝細胞癌再発に対して,バイポーラ電極針2本にてRFAを施行した.焼灼中はペースメーカー設定をVVI modeからVOO modeに変更した.症例2は86歳,男性.2003年完全房室ブロックに対してペースメーカー植込み術が行われた.2014年1月肝S6の肝細胞癌に対して,TACEを施行後,バイポーラ電極針2本にてRFAを追加施行した.焼灼中はペースメーカーの設定(VDD mode)を変更しなかった.2症例共,焼灼中に心電図モニタ上に異常波形の出現は認めず,バイポーラ電極針を用いたRFAは,ペースメーカー植込み症例でも安全に施行できると考えられた.

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 56 (2), 57-64, 2015

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (10)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ