ライム病による急性肝炎の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of acute hepatitis due to Lyme disease
  • 症例報告 ライム病による急性肝炎の1例
  • ショウレイ ホウコク ライムビョウ ニ ヨル キュウセイ カンエン ノ 1レイ

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抄録

症例は34歳男性.職業は獣医.平成21年11月10日頃より微熱,全身倦怠感を自覚し,近医で黄疸を伴う肝障害を指摘され11月20日当科を受診した.初診時AST 215 IU/l ,ALT 465 IU/l ,T-Bil 2.9 mg/dl ,CRP 0.38 mg/dl であり,11月27日入院後,末梢血白血球数,CRP,ALT値が次第に上昇し,発熱と関節痛が著明となった.右背部に紅斑とマダニ刺咬痕を認め,血清ボレリア抗体IgM,IgG陽性の所見からライム病と診断し,Doxycycline,Ceftriaxone投与により軽快した.ライム病による急性肝炎はこれまで本邦に報告がない.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 51 (8), 425-430, 2010

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (68)*注記

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