C型慢性肝炎に対するペグインターフェロンとリバビリン併用療法中に肺非結核性抗酸菌症を発症した1例

書誌事項

タイトル別名
  • Pulmonary nontuberculous mycobacterial disease in a patient with chronic hepatitis C treated with pegylated interferon .ALPHA.2a and ribavirin
  • 症例報告 C型慢性肝炎に対するペグインターフェロンとリバビリン併用療法中に肺非結核性抗酸菌症を発症した1例
  • ショウレイ ホウコク Cガタ マンセイ カンエン ニ タイスル ペグインターフェロン ト リバビリン ヘイヨウ リョウホウ チュウ ニ ハイ ヒケッカクセイ コウサンキンショウ オ ハッショウ シタ 1レイ
  • Pulmonary nontuberculous mycobacterial disease in a patient with chronic hepatitis C treated with pegylated interferon α2a and ribavirin

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説明

症例は62歳女性.C型慢性肝炎(セログループ2,高ウイルス量)に対しPEG-IFNα2a単独療法を開始した.投与開始4週で血中HCV-RNAは1.2 LogIU/ml未満まで減少するも陰性化が得られなかったためリバビリンを追加し,投与開始8週で血中HCV-RNAは陰性化した.経過中,貧血以外に大きな副作用は見られなかったが,投与開始24週目に2週間持続する咳漱を訴え,胸部CT検査で左肺舌区に異常陰影を認めた.気管支洗浄液の培養とPCR検査からMycobacterium aviumM. avium )による肺非結核性抗酸菌症と診断した.M. avium による肺非結核性抗酸菌症は基礎疾患のない中高年女性に好発し,本症例での肺非結核性抗酸菌症の発症とIFN投与との因果関係は明らかではないが,免疫能低下を来しうるIFN療法中に患者が呼吸器症状を訴える際には本症も念頭に検索を進めていく必要がある.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 52 (12), 770-776, 2011

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (47)*注記

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