日用家庭用品による皮膚障害

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  • ニチヨウ カテイ ヨウヒン ニヨル ヒフ ショウガイ

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抄録

日用家庭用品による皮膚障害について, 昨年に続いて集計した。昭和54年12月1日から昭和55年11月30日までの1年間に名大分院皮膚科を受診した接触皮膚炎患者で, その原因物質が日用家庭用品であったのは65例であった。全接触皮膚炎患者は464例で, 総患者16.8%を占めた。日用家庭用品による皮膚障害は接触皮膚炎患者の14.0%であり, 前年度の18.0%よりやや減少した。原因として最も多かったのは衣料品 (21例) で, 次いで家庭用化学製品 (20例), 身の囲り品 (15例) の順であった。衣料品によるものは刺激性皮膚炎が多く, 身の囲り品ではアレルギー性皮膚炎が多くみられた。家庭用化学製品では手の湿疹 (KTPP製以外) が最も多くみられた。これらの患者のうち66.2%は全治し, 後遺症 (色素沈着) が残ったのは2例 (3%) であった。

収録刊行物

  • 皮膚

    皮膚 23 (4), 405-407, 1981

    日本皮膚科学会大阪地方会

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