ダブルバルーン小腸内視鏡にて診断し得た小児メッケル憩室の2 症例

書誌事項

タイトル別名
  • Meckel Diverticulum Diagnosed by Double-Balloon Enteroscopy in Two Pediatric Patients
  • 症例報告 ダブルバルーン小腸内視鏡にて診断し得た小児メッケル憩室の2症例
  • ショウレイ ホウコク ダブルバルーン ショウチョウ ナイシキョウ ニテ シンダン シエタ ショウニ メッケル ケイシツ ノ 2 ショウレイ

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説明

小児メッケル憩室の診断にダブルバルーン小腸内視鏡(double-balloon enteroscopy: DBE)が有用であった2 症例を経験したので報告する.症例1 は8 歳男児.心疾患を背景とした慢性貧血の経過中,倦怠感と黒色便が出現してヘモグロビン値が4.5 g/dl まで低下した.出血シンチグラフィ陽性で,上・下部内視鏡検査を施行されたが出血源不明であり,当院紹介となった.症例2 は12 歳男児.貧血進行を伴う大量下血を認め,輸血施行後に当院へ緊急搬送された.いずれの症例も前医のメッケルシンチグラフィは陰性であったが,DBE にて非観血的にメッケル憩室を診断,小切開手術で憩室を切除した.小児においても出血源が不明な小腸病変に対してDBE によりメッケル憩室を確定診断する事が可能であり,適切な治療に繋がるものと考えられた.

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