色素沈着を初発症状とした晩発性皮膚ポルフィリン症

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タイトル別名
  • A case of porphyria cutanea tarda presenting with pigmentation.

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抄録

54才男性. 27才より毎日飲酒, 53才のとき肝硬変を指摘される. 53才頃より顔面, 頸部に自覚症状を欠く色素沈着が出現し次第にその色調が濃くなってきた. 皮膚脆弱性や水疱形成はなかった. 色素沈着以外に強皮症様皮疹, Pseudo-xanthoma様の淡黄色丘疹も認められた. 尿に波長400nmの光線を直接照射したところ鮮明な紅色を発し, さらに尿中ウロポルフィリンの著明な増加, モノクロメーターで410nmを中心とした紅斑産生時間の短縮を認め, 晩発性皮膚ポルフィリン症と診断した.

収録刊行物

  • 皮膚

    皮膚 26 (6), 1218-1222, 1984

    日本皮膚科学会大阪地方会

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