片側膣閉鎖及び同側腎欠損(異形成)を伴った重複膣, 重複子宮の 3 例

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タイトル別名
  • Uterus Didelphys Associated With Unilateral Hemivaginal Obstruction and Ipsilateral Renal Agenesis

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片側膣閉鎖を伴う重複膣, 重複子宮症(以下, 本症)は比較的まれな疾患で, 膣閉鎖側と同側の腎欠損を伴うことが多い.当科では, 同側の腎欠損を伴った本症3例を経験した.症例1は, 0生日女児で, 胎児超音波検査にて水子宮膣症, 左腎欠損を認められ, 生後の画像検査にて本症と確定診断され, 0生日, 外陰部に突出した膣閉鎖膜に対し, 穿刺吸引を施行した.症例2は, 12生日女児で, 胎児超音波検査にて腹腔内嚢腫を発見され, 生後卵巣嚢腫と診断されていた.嚢腫の増大傾向があり, 32生日の開腹時に本症と診断され, 内容の吸引を行った.嚢腫の再増大のため4カ月時に, 経腹的膣中隔切除を施行した.症例3は, 11歳女児で, 月経開始後1年目に, 下腹部痛にて発症し, 経膣的に膣中隔切除を施行した.3例ともに, 術後経過は順調である.

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