書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case of Epigastrius : Asymmetric Conjoined Twins
この論文をさがす
抄録
二重体はまれな先天異常で, 非対称性結合二重体であるEpigastrius(上腹体)はさらにまれとされる.我々は, 上腹部正中より臀部を伴った下肢様構造の突出を認め上腹体と診断した症例を経験した.自生体には臍帯ヘルニアとFallot四徴症, 小眼球症を合併し, 寄生体切除術後, Blalock-Taussig手術を施行した.寄生体は自生体と臓器で連続しておらず, 腹腔を別にしていた.切除した寄生体には, 病理組織学的に神経節細胞を有する小腸・大腸, 腎, 尿管, 膀胱, 精巣, 精巣上体, 陰茎, 骨盤, 下肢構造が認められた.上腹体は胎生早期の多潜能性の胎生幹細胞が異所性に発育して生じると考えられることから, 寄生体腸管に見られた神経節細胞は胎生早期に寄生体に分布した原基から分化したと考えられた.
収録刊行物
-
- Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons
-
Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 38 (5), 775-781, 2002
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204820540800
-
- NII論文ID
- 110002114053
-
- NII書誌ID
- AN00192281
-
- ISSN
- 21874247
- 0288609X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可