バンパー埋没症候群を合併した小児PEGの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Buried Bumper Syndrome Complicating a Percutaneous Endoscopic Gastrostomy in a Child
  • 症例報告 バンパー埋没症候群を合併した小児PEGの1例
  • ショウレイ ホウコク バンパー マイボツ ショウコウグン オ ガッペイシタ ショウニ PEG ノ 1レイ

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抄録

症例は9歳10か月男児.脳動脈奇形に起因する脳出血のため意識障害となり,PEGを施行した.PEGは全身麻酔下にPull法で施行した.胃瘻キットはNeofeed-PEG Kit 14Frを使用した.腹壁固定は付加しなかった.術後3か月まではトラブルもなく経過したが,その後,経腸栄養剤注入中にチューブ閉塞を来すようになり,注入後の嘔吐が頻回に出現した.上部消化管内視鏡検査で胃瘻チューブの胃内固定盤が殆ど胃粘膜内に埋没していることが明らかになり,BBSと診断した.内視鏡的にチューブの交換は不可能であったため,開腹胃瘻再造設術を行った.術後,順調に経過し,経口摂取が可能となったため術後181日目に胃瘻からの経腸栄養から離脱した.BBSを発症した本例は,PEG前後に薬物コントロールに難渋した頻回の痙攣を繰り返しており,胃瘻チューブに持続的に過度の緊張がかかりやすく,この緊張がBBSを引き起こしたと考えられた.

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参考文献 (18)*注記

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